本尊紹介

立身の大日如来

 大日如来とは仏教では、宇宙そのものを具現化した仏教そのものを示す法身仏で、金剛界・胎蔵界の曼荼羅(宇宙の構成を表す図)の中心仏にして、特に当寺の立身の大日如来は本来、愛に満ち溢れた宇宙の中心に座している大日如来が今まさに立ち上がり、現在の混沌とした世界を救おうとした慈愛に満ちた尊像であります。

大元帥明王

大元帥明王は全ての明王(不動明王、愛染明王など)の総師である事から名付けられる。その恐ろしい姿から、優しい仏様の言う事を聞かない敵や悪霊を降伏(成敗)する絶大な力があり、国土防衛、怨敵退散、悪魔退散、必勝祈願の力があり宮中では古くから大元帥明王の秘宝が修されている。また戦前の日本の軍隊では天皇を大元帥、優れた将軍を元帥と呼称され、この明王から付けられたと言われております。

開扉の御影(弘法大師)

 1070年の昔、醍醐天皇の勅命を受け、京都東寺の観賢僧正が天皇御下賜の桧皮色の御衣を御取替えする時に高野山の御廟を開かれて拝まれた時の大師様の瞑想された御姿で、宇宙が終わるまで全ての衆生を救おうとされた救世の悲願にもえる真実の御姿。