寳峰寺は高野山別格本山宝亀院の別院として千葉県鎌ヶ谷市南鎌ヶ谷に建立しました。
まず高野山宝亀院は、弘法大師空海のひらいた真言宗の本山たる高野山に存する一寺院であり、重要文化財である十一面観音像、弁才天像(いずれも弘法大師作)をはじめ古文化財を数多く蔵しているが、やはりお衣替の行事にその特徴がある。
空海没後86年目のある夜に、空海が醍醐天皇の夢枕に立ち「高野山 むすぶ庵に 袖朽ちて 苔の下にぞ 有明の月」の一首を詠じたという。その時の姿が、頭髪もひげものび、袈裟や衣は汚れて所々破れていたという。天皇はこれを受けて、空海に弘法大師の大師号を贈り、毎年弘法大師の命日である3月21日に新しい法衣を、廟所へ供養することになった。このために、醍醐天皇の勅願により観賢僧正が開基されたのが、この宝亀院である。
寶峰寺は、宝亀院の弟子・猪井寶彰が第501世法印宮武雄大僧正から関東に出て寺院を開く様にとの弘法大師のお告げによって開基されました。